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看護師のハードな勤務実態と過労死から守る対応策

2008(平成20)年に二人の看護師が死亡して、その死亡原因は過労死と認定されました。これをきっかけにして日本看護協会は実態調査に乗り出しました。その結果、驚くべき事実が浮き彫りになりました。

交代勤務をしている看護師で夜勤のある交代勤務をしており、さらに1カ月に60時間を越える時間外勤務をしている事例がありました。この過労死危険レベルの看護師は全国で約20000人確認され、23人に1人の割合だったのです。

ここでは、看護師のハードな勤務実態と過労死から守る対応策についてお話します。勤務する医療施設によって看護師の勤務体制は違います。「訪問看護ステーション」や「入院施設がないクリニック」や「福祉施設」は交代勤務がなく日勤だけの勤務体制が基本です。

しかし、病院などの医療機関の場合は入院施設があります。24時間体制で医療サービスを提供します。 そこで勤務する看護師も交代勤務による勤務体制を余儀なくされます。 病院によっては勤務が外来専門の場合は日勤だけになることもあるでしょう。

勤務シフトのタイプは次の2つのパターンです。

・2交代勤務=日勤8:30~17:00・夜勤16:00~翌日9:00
・3交代勤務=日勤8:30~17:00・準夜勤16:30~1:00・深夜勤12:30~9:00

こういった勤務時間になります。

日勤だけを希望する看護師もいますが、逆に夜勤手当がつく夜勤専門で仕事をする看護師もいます。 2交代勤務の場合の拘束時間は特に長くなり仕事がハードになっています。 実際に「夜勤の負担」「時間外勤務の多さ」で退職する看護師がとても多いです。

看護師の離職率を見てみましょう。

・常勤看護師の離職率=10.9%
・新卒看護師の離職率=7.5%

毎年10人に1人以上の比率で看護師が退職しているのが現状なのです。

毎年約5万人の新人ナースが誕生しています。しかしながら離職する看護師が多すぎるので看護師が不足する傾向は一向に緩和されません。臨床現場で働く看護師ひとりひとりにかかってくる負担は軽減されるどころか過酷勤務を強いられています。

日本看護協会は「患者の安全と職員の健康を守る運動・ナースのかえるプロジェクト」を推進しているところです。次のことを目標にしておりますから、これによって「看護師の定着率が上げるのではないか」と期待されています。

・時間外勤務を減らす
・未払い残業をゼロにする
・疲れにくい夜勤労働を実現する
・有給休暇の取得を促進する
・プラス配置モデルを促進する

以上、看護師のハードな勤務実態と過労死から守る対応策についてお話ししました。

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